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日本童话:野鸡的诱惑~おとりのキジ

信息来源:网络  发布时间:2012-10-16

  むかしむかし、きっちょむさんと言う、とてもゆかいな人がいました。

  きっちょむさんの村には、カラスがたくさんいました。

  畑はあらされるし、朝から晩までカァー、カァーとうるさいし、まったくこまったものです。

  「よし、わたしがつかまえてやろう」

  きっちょむさんがワナをつくってしかけると、うまいことに、二十羽あまりのカラスがとれました。

  「さて、このカラスをどうしようか?」

  カラスはほかの鳥とちがって、食べてもおいしくありません。

  かといって、このまますててしまうのも、もったいないし。

  「そうだ。町へもっていって、売ってこよう」

  きっちょむさんはカゴにカラスを入れると、なにを考えたのか、カゴのふたの上にキジを一羽のせてでかけました。

  「ええー、カラスはいらんかな。カラスの大やすうりだよ。一羽がたったの十文(三百円ほど)。カラスはいらんかな」

  きっちょむさんの売り声に、町の人たちはおどろきました。

 

  「おい、みろ。カラス、カラスといっているが、カゴにつけているのは、キジではないか」

  「なるほど、キジにまちがいない。あの男、よほどいなかもんとみえる。きっと、カラスとキジのくべつがつかんのだ。キジが一羽、たったの十文ならやすい買い物だ。おーい、一羽くれ」

  「わしにも、そのキジ・・・、いや、カラスをくれ」

  「わしにもだ」

  町の人たちがよってくると、きっちょむさんは十文ずつもらっておいて、カゴに入ったカラスをわたしていきました。

  「なんだ、これはカラスではないか?」

  町の人たちは、文句を言いましたが、

  「だから、わしはちゃんとはじめから、『カラスはいらんかな』と、いったではないか。いくらいなかもんでも、カラスとキジのちがいくらい、三つの子どもでもしっておりますわい」

  きっちょむさんは大金をかせいで、ホクホク顔でかえっていきました。

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