むかし、塾の講師のアルバイトをしていた人の話。
その塾は進学塾ではなく、まあ学校の授業についていければいい、
という程度の生徒が集まるところで、今のおバカタレントじゃないけど、
生徒のバカっぷりはなかなかのものだったらしいです。
4月の始め、新しく入ってきた中3の男の子に
「きみ、アルファベットぐらいは書けるよな。」
と試しに書いてもらうと、
「あほ言うな、それぐらいいけるわ」
と、つっかえながらもその子は大文字をA~Zまで書いたのです。
当時、その塾には中3でもアルファベットが書けない子もいたので、
ほっと胸をなでおろし、
「じゃあ、小文字も書いてよ。」というと、
「任せといて。」と言って、ぱっと書き始めました。
ああ、アルファベットぐらいは書けるんやなあ、
とへんに感心しながらその生徒の紙を覗くと、
彼は大文字の下に、めっちゃ小さく「大文字」を書いていたのでした。
「小さっ!!」っと思わず突っ込んでしまいましたが、
彼があんまり真面目に書いているので、
「そやな、なかなかええ小文字やないか。」
と彼を褒めたそうです。