近頃増えてきたのが、海外からの観光客。よその国からのお客様たちは、富士山、久能山東照宮、伊豆や舘山寺の温泉など、日本人からしても「いかにも日本」なものに、もちろん興味シンシン。でも、私たち日本人にとっては見慣れた、日常のなんでもないものにも目を向けて驚いてくれたりする。たとえば、時間に正確な電車、ゴミの落ちていない路地、無数に設置された自動販売機、なんでもできるコンビニ。
最近日本国外的游客增多。其他国家的游客对于富士山、久能山东照宫、伊豆、馆山寺的温泉等这些日本人自己也认为“完完全全是日式”的景点，当然兴趣浓厚。但一些对于日本人来说是司空见惯的日常事物，也会让国外的游客十分吃惊。比如，按时按点的电车、没有垃圾的道路、随处可见的自动贩卖机、什么都有的万能便利店。
そんな「日本人には珍しくないけれど、外国の方たちには面白いもの」の一つが、マンホールのふただ。日本では自治体ごと、地区ごとに、マンホールのふたに凝った意匠をほどこしているのがごくごく普通。よく名所や名物、市の花や鳥などが描かれているよね。しかし、こうしたタウンデザインは日本独特のものなんだとか。海外ではマンホールはあくまでも作業のために設置するものにすぎず、そこに絵をつけようとは考えないし、ましてや色をつけようなんて発想はないのだそうだ。
在“日本人并不稀奇，但是外国人觉得很有意思”中的一项就是井盖。在日本，每个自治区、地区，设置的独具匠心的井盖是再普遍不过了。经常会在井盖上描绘有名景点、土特产、市花或是鸟等等的图案。但这些城市设计是日本独特的东西。在国外，井盖不过就是为了施工而安装的，不会去考虑去画个画，就连上色的想法都没有。
そこで日本のマンホール文化の由来について紹介します。
那么借此机会，介绍一下井盖文化的由来。
マンホールアートは1950年代、バイクや自転車が雨の日にマンホールのふたでスリップすることを防ぐために、凹凸のあるデザインが採用されるようになったのが始まりと言われている。
井盖艺术诞生于1950年代，初衷是为了防止下雨天时摩托车或自行车在井盖上打滑，采用了凹凸的设计。
マンホールのふたに美しい図案が使われ始めたのは1980年代だった。当時、コストが高い割に認知度が低い日本の都市下水道システムに注目を集めるため、デザイナーが「よりビジュアル的に目を引く」マンホールを作ることを考えついた。政府も各市町村がオリジナルのデザインを作成することを奨励し、芸術的なマンホールのふたが日本全国で流行するようになった。
在井盖上采用漂亮的图案是1980年代开始的。当时，为了让成本高但识别度低的日本都市下水道系统被大众关注，设计师就想到了用“更形象生动的吸引人们眼球”的设计来制作井盖。政府和各市町村奖励原创设计，就这样，艺术井盖在日本全国流行起来。
ふたは形によって用途も異なる。例えば、消火栓のふたは大体四角形で、消防隊員のイラストが刻まれている。模様の違いで各自治体の管轄範囲を見分けることもできる。マンホールのデザインには各市町村を代表する花が採用され、修理が必要な場合、担当地域がすぐにわかるようになっている。また、私有地の下水道では、マンホールのふたに「私」の字が刻まれ、区別されている。
井盖根据形状不同，用途也不一样。比如说，消防栓的井盖大多都是四方形的，刻有消防队员的插图。不同的样式可以区分各自治区的管辖范围。井盖的设计采用了代表各市町村的花，一旦需要维修，立刻就能识别责任主体。而且，如果是私家用地的下水道的话，会在井盖上标有“私”这个字，以示区别。
マンホールのふたは今や、日本の都市文化の1つとなり、「マンホールのファン」も多い。ファン組織やサイト、フォーラムを立ち上げ、その熱狂ぶりはアニメや音楽のファンにも引けを取らない。
井盖在今天成为了日本的都市文化之一，“井盖迷”也有很多。建立有粉丝组织、网站、论坛，那种狂热的模样不输给动漫迷和音乐迷。
生活上の問題を解決するところから、一種の芸術にまで昇華した日本のマンホールのふた。日本の都市運営理念は、どの国にとっても手本にする価値がある。
从解决生活方面的问题这点出发，日本的井盖升华成了一种艺术。日本的都市运营理念对于任何一个国家来说都有作为范本的价值。
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