「中二病」という言葉が使われはじめて久しい。某タレントのラジオ番組で使われはじめた言葉だが、今や、当初の意味を飛び越えて様々な場面で使われるようになった。そして、中二病をテーマにした作品も数多く刊行されている中、それぞれの誕生日ごとの中二病的特徴などをまとめた『中二病 誕生日診断』(KADOKAWA/メディアファクトリー)が出版された。
“中二病”的说法由来已久。虽然最初是某艺人的广播节目中首次使用，现在这个词已经超越了它最初的含义，可以在很多场合广泛使用。于是，在数量众多的以中二病为主题的面世作品中，根据生日总结中二病特征的《中二病 生日诊断》(KADOKAWA/媒体工厂)现已出版。
誕生日に合わせたキャッチコピーや特徴、ラッキーワードなどが散りばめられた書籍だが、ふつうに紹介してもおもしろくない。そこで、日本の文学史を彩った文豪たちの誕生日をたよりに、彼らの中二病的特徴はいかなるものだったのかを紹介していきたい。
虽然这本书中有着大量契合生日的宣传语句、个性特征和关键词等内容，但以通常的方式介绍它还是不够有趣。所以这次，我们以那些在日本文学史上大放光彩的文豪们的生日为依据，想为大家介绍下他们的中二病特征有哪些呢。
夏目漱石(1867年2月9日 生まれ)
悲嘆に暮れる妄想の人「囚われし旅人(インプリズンドトラベラー)」
哀叹度日的妄想者“被囚禁的旅人(imprisoned traveller)”
『吾輩は猫である』や『坊っちゃん』など代表作は数えきれず、欧米との関わりが強く求められる激動の時代を生きた、余裕派の礎を築いた作家である。
《我是猫》、《少爷》等代表作数不胜数，作家夏目漱石生于那个强烈追求西方世界的激荡年代，奠定了文学界余裕派的基础。
それでは、彼の中二病的特徴はいかなるものか。同書によれば、「塔の最上階に閉じ込められ、退屈(アンニュイ)な毎日を過ごす」と記されているのに加えて、「自分を自由の空(パラダイム)へ解き放ってくれないだろうか」と葛藤しているという。「壮大な夢に思いを馳せる幽閉された冒険者」とも表現された漱石だが、そもそも彼の過ごしてきた時代は、主君に仕えるという封建制度が崩れ、人々が自分自身のために生きることを求められた時代でもある。日本という国家そのものが新たな時代へ踏み出す中で迷走していた当時の風潮や彼の来歴をたどると、同書の解説は、的を射ているようにも思える。
那么他的中二病特征有哪些呢?书中如此写道，“被困在金字塔顶端的他，每天过的都很无聊”，此外还有这样的纠结“自己是否无法将自己解放到自由的天空中去呢”。夏目漱石虽然表现为“一个在伟大的梦想中驰骋神游的幽闭冒险者”，但他本来所处的时代就面临着侍奉主君的封建制度的崩塌，人们开始追求为自我而生活。日本这个国家在步入全新时代的过程中也曾遭遇迷茫困境，本书的解说还有着追寻往日风潮和夏目本人经历的目的。
太宰治(1909年6月19日 生まれ)
傷つけられた自尊心に集まる共感「異世界の硬鞭(アナザーワールドウィップ)」
集结受挫自尊心的共鸣“异世界的硬鞭(another world whip)”
代表作『人間失格』や『走れメロス』など、彼の残した作品は枚挙にいとまがない。また、いまだ多くの文学好きにも愛されるほか、誰もが知る作家である。さて、本書によれば彼の特徴は「理想と現実のギャップに心を痛めながら成長」していくとある。
诸如代表作《人间失格》、《奔跑吧!梅勒斯》，太宰治留下的作品不胜枚举。直到今日，他除了深受众多文学爱好者喜爱之外，太宰治的名声也是家喻户晓。而本书中，他的特点变成了“在理想与现实的落差间伤心成长”。
そして、彼自身が自分の性格を綴った一節によれば、彼はそもそも幼少期から他人と口をきくことすらできないほど弱く、生活に必要な力も何一つ持っていないと自覚しており、やがて、作家になると決意したとある。彼に付けられたキャッチコピーが当てはまっているようにもみえるほか、自分の弱さをあえて吐き出すというのは、逆説的に「理想を抱いていた」ともいえそうだ。
而且，根据他本人描写自己性格的一段话可以看出，他本来在幼年时期连跟人说话也做不到，生活必需的能力更是一样都没有，他自己觉察到了这一点，不久便决心要当作家。看上去他和自己被贴上的宣传口号十分契合，其实反而倾吐出了自己的弱点，反过来也可以说“他曾怀揣着理想”。
三島由紀夫(1925年1月14日 生まれ)
弱者正義を成し勇を示す「混沌の審判(カオスインパイア)」
声张弱者正义、展现勇气“混沌的审判(chaos empire)”
ノーベル文学賞候補に幾度となく選ばれ、『潮騒』や『金閣寺』などの作品を世に生み出した耽美派を代表する作家だ。独特な文体やその美しさに魅了される人たちがいまだ多い一方、クーデター決起の末に割腹自殺を図るまでの生涯への関心も高い。
曾多次入选诺贝尔文学奖的三岛由纪夫，以《潮骚》、《金阁寺》等作品闻名于世，是一位耽美派代表作家。一方面，直至今日还有众多读者倾倒于他作品的独特文体和美学，另一方面，人们也很关注他直至最后兵变并割腹自杀的一生。
同書に照らし合わせる中で注目すべきなのは、三島の行動そのものが「人びとに永遠に語り継がれること」とされているほか、「正義の審判(ジャッジメントエクスプロージョン)を下し悪を打ち倒す貴方の姿を見て、人々は喝采を上げる」という部分だろう。政治的に何が正しいのか、もっといえば、何が「正義」と呼べるかを今ここで断じることはできない。ただし、三島がみずからの意思により国家を憂い、身を持ってその意思を伝えたことで、多くの人々が共感したのは事実である。
与本书核对时最引人注意的是，除了三岛的行为本身已成了“人们永远讨论的话题”之外，还能看到他作出“正义的审判(judgement explostion)、打倒恶势力的身姿，这是人人都想为之喝彩”的部分。政治上到底什么才是正确的呢?进一步说，什么能被称之为“正义”直到现在谁也无法下断言。但是，比起自己的想法，三岛由纪夫更希望把忧心国家和安身立命的想法传达出来，这也是许多人产生共鸣的事实之一。
さて、かの文豪たちに「中二病的特徴」をいくつか当てはめてみた。彼らの性格については諸々の分析が多方面でみられるほか、ともすれば「玉虫色の解釈」となっているのはご容赦頂きたい。それぞれ自分がどんな特徴か、同書をたよりに巡ってみるのもおもしろいはずだ。
那么，我们来看看这些文豪中，到底说中了几个“中二病特征”呢。书中除了对他们的性格做了多方面的诸多分析，还有不少“模棱两可的解释”，还请读者们多多包涵。在这本书中，试着找找自己符合哪些特征应该很有意思哦。
以上就是日语趣味阅读：生日诊断中二病的相关内容，希望大家可以好好利用！
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