問題10 次の(1)から(5)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1、2、3、4から一つ選びなさい。
(1) 人が「白い、皿、置く」と言いながら、白い皿を置いて見せると、「白い」「皿」「置く」ということばの意味を理解して、手足を動かして同じ動作をすることができる人工知能が入ったロボットが開発されたそうだ。 今までも人工知能は使われていたが、人のことばや動きから、意味を理解して動くロボットというのは世界で初めてだそうだ。初めに単語や文法を教えておく必要はないし、外国語の学習も可能ということだからまったく驚きだ。
55. このロボットが今までのものと違うのはどんな点か。
1) 「白い、皿、置く」と言いながら両手で実際に白い皿を置くこと
2) 人が言ったり、したりすることを理解して同じように動けること
3) 世界で初めて人工知能が用いられたロボットであるということ
4) 単語や文法を覚えさせておけば外国語もできるようになること
(2)
(注)提供する:自分の持っている物を他の人のために出す
56. バザーに出せるのはどれか。
1) 箱に入った未使用のヘゕドラヤーと説明書
2) 電気ポットと一度だけ使用したコーヒーカップ
3) 一度しか使っていない新品同様のお皿のセット
4) バーゲンセールで買ったが一度も着なかった服
(3) 言葉というものは、それが無意識のうちに使われれば使われるほど、何か秘された重要な意味を持っているものである。それだからこそ、精神分析学ではふと口をついて出る言葉を、精神分析の大切な手がかり(注1)にしているのだ。日本の古いことわざにも、「言葉は心の使い(注2)」とある。何気なく(注3)口にした言葉であっても、その言葉はその人の心のメッセージであり、正直に本心をつたえているのである。
(森本哲郎『日本語 表と裏』による)
(注1)手がかり:ヒント
(注2)心の使い:ここでは、心をつたえるもの
(注3)何気なく:深く考えずに無意識に
57. 筆者によると、無意識のうちに使われる言葉はどのようなものか。
1) 相手の心につたわるもの
2) 相手の心を動かすもの
3) 本当の心を表すもの
4) 本当の心を秘すもの
(4) 私が親と同居していた頃、既に引退した父が不機嫌になる種があった。それは父宛に届く郵便物の量が、息子である私宛に届く郵便物より少ないことであった。私宛の郵便物といっても大方(注1)がダレクトメール(注2)で、開封もせずにゴミ箱行きになるものが多かったのだが、それでも父は不機嫌になった。 届く郵便物の量は、確かにその人の社会的な活動の広さと関係している。たとえ読まれることのないダレクトメールであっても、それが届くということは、その人が世の中に存在している証拠である。
(外山知徳『家族の絆をつくる家ー失敗しない住まいづくりのための30講』による)
(注1)大方:大部分
(注2)ダレクトメール:個人に直接送られてくる広告
58. 筆者である「私」は、なぜ父が不機嫌になったと考えているか。
1) 父に届く郵便物が引退してから少なくなって、開封する楽しみが減ったから
2) 父に届く郵便物が私のより少なくて、存在感が薄れたと父が感じているから
3) 父に届く郵便物の中身を確認しないで私が勝手に捨ててしまったから
4) 父に届く郵便物のほとんどが役に立たないものばかりだったから
(5) 人材の評価や選抜の方式は、社会の根本的な活力を規定する最も重要なフゔクター(注1)である。しかもその人材の育成には時間がかかる。競争のない社会、公正な評価が通らない組織は、長い目で見れば必ず衰退する(注2)。だからこそ、いつの時代でも、どの組織でも、優秀な人材の獲得に躍起になり(注3)、人材の育成に多大の努力を注ぐとともに、いかに公正な評価のシステムを組み込むのかという点に強い関心を払ってきたのである。 (
猪木武徳『自由と秩序ー競争社会の二つの顔』による)
(注1)フゔクター:要素
(注2)衰退する:衰える、弱くなる
(注3)躍起になる:必死になる
59. 筆者は、人材が公正に評価されないと組織はどうなると述べているか。
1) 短期間で人材を育てられなくなる。
2) 優秀な人材を獲得できなくなる。
3) 組織の活力を維持できなくなる。
4) 組織への関心が薄くなる。
答案:2 4 3 2 3
以上内容就是2012年7月 日语能力考试二级真题读解部分相关内容,更多精彩真题请继续关注前程百利日语考试频道!
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