●リベンジ(revenge)〔社会風俗〕
復讐、の意。格闘技K-1では以前から使われていたが、プレイステーションのゲームでも『ファイティング・イリュー
ジョンK-1リベンジ』が発売されるなど、きわだった流行現象になった。用法をみると、大リーグで不調だった野茂英雄
投手が復活するなど「憎しみからの復讐」というよりは、英語でいう「avenge」(正義感から当然の仕返しをする)に近
い。無差別殺人など動機なき犯罪が増える世の中、人々はヒーローに何か純粋な意志を求めている。
●ブッチホン(buchi-phone)〔社会風俗〕
「もしもし、ケイゾーです。オブチです」と、官邸から電話がある。いたずらだろうと、みな疑ってかかる。
が、主は小渕恵三首相その人。それも閣僚や議員、企業主相手ならわかるが、雑誌の書き手に直接電話がゆく。
山藤章二は週刊誌の似顔絵特集で首相から感謝の言葉をいただいたという。「冷めたピザ」「真空総理」「人柄
の小渕」。この人ほど短期間にあだ名が増えた例も珍しいが、ブッチホンはみずからが命名。