数あるクリスマスソングの中でも「ホワイト・クリスマス」の人気はゆるぎない。え、知らない、とおっしゃる向きも、出だしを聴けば、ああこれか、と思うだろう。世界で一番多くレコードが売れた、という説もあるほどだ
在屈指可数的几个圣诞曲中,“白色圣诞”可谓人气丝毫不可撼动。即便是那些认为记不太清楚的,只要听一个开头,就会忽然想起,啊啊,是这首啊!甚至被人认为这是全世界销售量最多的唱片。
▼和製では山下達郎さんの「クリスマス・イブ」がゆるがぬ定番らしい。バブル経済真っ盛りのころ、新幹線のCMに流れた。♪きっと君は来ない……の詞と曲に、甘い思い出、切ない記憶が重なる中年世代もおられよう
▼和式的则以山下达郎先生的“圣诞夜”为坚定不移的人气曲目。在泡沫经济最为严重的时期,新干线的CM中便荡漾着这首曲子,♪您一定不会再来……一定有不少中老年人被此词此曲勾起温馨且悲凉的记忆。
▼〈待つ人はつねに来る人より多くこの街にまた聖夜ちかづく〉。歌人小島ゆかりさんの一首に、待ち合わせスポットの人模様を想像してみる。来る人は一人ずつやってきて、待つ人とともに街に消える。年の瀬の雑踏には、あたたかさと、冷たい風が混じり合う
▼<如期而至恋人少,翘首以待情郎多,一年一度圣诞夜,降临此街好红火>歌人小岛优卡莉女士这首和歌令人想像到情人们来到约会地点时的情景,一个个来到了恋人的身旁,然后与这等待已久的有情人双双离去,并消失在大街上。在此年末的忙碌中,人情的温馨与凛冽的寒风融合在了一起。
▼白樺派の詩人だった千家元麿(せんげもとまろ)の「三人の親子」という一編がふと浮かぶ。大晦日(おおみそか)の晩、母子3人が往来から、ガラス戸の中の餅をじっと眺めている。10分ばかり立ち尽くして、買わずにそっと歩み去る。そんな詩だ
▼此情此景不由地使我想起了白桦派诗人千家元痳吕的那一篇“母子三人”。这首诗说的是,除夕之夜,母子3人从街边隔着橱窗玻璃紧盯着柜台里摆放着的年糕,足足站了有10分钟,结果还是没有买任何东西便离去了。
▼人は誰も見ていなかったが、〈神だけはきつとそれを御覧(ごらん)になつたらう〉と詩は続く。店のウインドーにせよ家々の窓にせよ、ガラスの向こうの華やぎや幸せが、胸にしみ入る時節でもある
▼人们或许谁都没有看到这一幕,然而<上帝一定已把这一切看在了眼里>,这是此诗接下来的内容。无论是商店的橱窗,还是家家户户的玻璃窗。这也是一个将玻璃内侧的繁华以及幸福沁入人心的时节。
▼天気予報は寒波を告げて、各地でホワイトクリスマスの光景が広がるという。しかし聖夜の団欒(だんらん)も、たしかな暮らしがあってこそ。広がる格差、進まぬ復興――。神ならぬ政治は、しかと「御覧」になっているであろうか。
▼天气预报告知人们寒流的袭扰,在各地到处可见白色圣诞的风景。可是,这只有是圣诞夜一家团圆过得其乐融融才名实相符。不断扩大的差别、毫无进展的复兴——,真不知道并非上帝的政治是否实实在在地“看了”没有?
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