桜の開花や生物の初見(しょけん)とともに、田植えもこの季節に列島を北へ向かう。本紙地域面を調べると、今年一番早かった田植えの記事掲載は3月28日の静岡版だった。田植え前線は今、東北にさしかかりつつある
在樱花绽放以及动植物初次出现的同时,人们开始了一年一度的春播,这一应季情景由南向北从列岛经过。查了一下本报的地区版发现,最先刊登有关春播报道的是3月28日的静冈版。目前春播前锋正在向东北地区挺进。
▼稲も早苗(さなえ)のうちはたよりない。それがいつしか、伸び盛りの勢いで青々と田園を染めていく。しかし今年は不安の種が一つ蒔(ま)かれた。TPPの交渉参加である。成り行き次第では、コメを筆頭に乳製品などは大打撃を受けかねない
▼稻谷在秧苗阶段也是看不透其最终结果的,不知不觉之中已经生长茂盛绿油油地点染着四周田野。然而,今年却被播下了一粒不安的种子。这就是参加TPP的谈判。从其发展势头看,以稻米为首的农产品以及乳制品很有可能将遭受重创。
▼そうした不安をかわす狙い、という見方がもっぱらだ。自民党が「農業所得倍増」を掲げ始めた。夏の参院選の目玉公約にするという。名称を聞くにつけ「三丁目の夕日」の時代が浮かんでくる
▼比较多的看法认为,抑或是出于旨在分担这些不安的目的,自民党打出了“农业所得倍增”的设想,并将其作为夏季参议院选举对民公约中的一个亮点。当听到这一名称时,眼前不由自主地浮现出了“三丁目夕阳”那个时代的情景。
▼昭和30年代半ばのこと、池田勇人首相が、かの所得倍増計画を打ち上げた。国会で説く池田に、「所得倍増の中には農民も入っているのか」と迫ったのが青森選出の社会党衆院議員、淡谷悠蔵だった。歌手の淡谷のり子の叔父にあたる
▼这是昭和30(1955)代中期的事,当时的首相池田勇人提出了他的那个所得倍增计划。面对在国会上侃侃而谈的池田,由青森选出的社会党众议院议员淡谷悠藏寸步不让,质问说“农民也包括在所谓的所得倍增中吗?”。这位淡谷悠藏,歌手淡谷则子给称之为叔父。
▼質問は池田を絶句させ、淡谷は大いに名を上げたと前に小欄で触れた。しかしながら、高度成長と行き違いに農業は衰退していった。じいちゃん、ばあちゃん、かあちゃんが頼みの「三ちゃん農業」が流行語になって今年で50年になる
▼池田被质问得无语以对,淡谷也因此而名声大噪,这些情况之前在敝栏目也曾提及过。可是,令人遗憾的是农业却错过了经济高度增长这趟车而日益衰退。以老爷爷、老奶奶及老大妈为支柱的“三老农业”成了当时的流行语,至今已经过去了50年。
▼少し前、国内の耕作放棄地は「埼玉県に匹敵」と言われた。今は広がって滋賀県に例えられる。事態は甘くない。遅ればせの「所得倍増」の目標が選挙用の目くらましに終わるなら、泉下(せんか)の硬骨の東北人をまた嘆かせることになる。
▼不久前,传闻国内弃耕地堪称“与琦玉县匹敌”,现在则进一步扩大,已经例比滋贺县。而且,事态还并不那么简单。倘若为时已晚的“所得倍增”目标只不过是用于选举的障眼法的话,那么,九泉之下的东北硬汉定将为之而哀叹不已。
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