内田百けん(けんは門構えに月)の名作「特別阿房(あほう)列車」は何度読んでもおかしい。〈なんにも用事がないけれど、汽車に乗つて大阪へ行つて来ようと思ふ〉。そう思い立ったのはいいが、出発までが長い。旅費を人に借りたり、当日、切符を買うのに苦労したり
内田百閒的名作“特别傻帽列车”真是百读而仍感奇妙。<无所事事,突发奇想坐火车上大阪走一趟>。想做这么件事并无不可,然而直到出发之前的准备却格外漫长。又是向人拆借旅费什么的,就是到了临走的当天还在为购买车票费心劳神。
▼〈東京駅の歩廊は無意味に長い〉。やっと買えて構内の食堂に入り、昼間からウイスキーを飲む。〈ほつと安心したところなので、かう云(い)ふ時の一盞(いっさん)はうまい〉。とぼけたような文体が旅心をそそる
▼<东京车站的过廊长得令人索然无味>。总算是买到了车票,又走进了站内的餐厅,大白天的居然喝上了威士忌,说是<好容易办妥了一切,这时候喝上一杯的滋味再好不过了>。稀里糊涂的文体激发着人们的游兴。
▼駅は物語の舞台になる。映画になり、歌になる。最近では村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』に、東京駅と新宿駅が登場した。この主人公にも用事はない。ただホームのベンチに座って駅の様子を観察している
▼在一些电影、歌曲里,车站就是展现故事的舞台。最近,就连村上春树的那部《毫无色彩的多崎作和他的巡礼之年》的长篇小说里也出现了描写东京站与新宿站的内容。书中的主人公也是没什么要紧事,只是坐在长椅上观察车站的情况。
▼駅に人が集い、散っていく。出会いもあり、別れもある。列車の乗り降りをするだけの場ではない。しかし、そんな思い入れは時代遅れということだろうか。2027年に開業するリニア中央新幹線の中間駅の姿は、索漠(さくばく)たるものである
▼车站里,旅客聚集起来又各自散去,既有相会也有离别,并不仅仅是个上下车的地方。但是,不知道这种程式化思维是不是因为已经落后于时代的缘故,计划在2027年开业的磁悬浮中央新干线的中间站将要展现给我们的则是一幅冷漠无情的模样。
▼中間駅とは品川、名古屋、新大阪以外の駅をいう。名古屋までの間では神奈川、山梨、長野、岐阜の4県にできる。JR東海によると、切符売り場も待合室も売店も造らない。コスト削減のため、設備はベンチ、トイレ、エスカレーターなどに限る
▼所谓中间站是指除了品川、名古屋以及新大阪以外的车站。在到达名古屋的区间里将经过神奈川、山梨、长野以及岐阜4个县。据JR东海公司介绍称,既不建造售票厅,也不建造候车室及小卖店。为了削减成本,车站只建造诸如长椅、厕所和移动楼梯等最基本设备。
▼地元は不満顔だ。もっともと思う。利用客の数は都心と比べられないが、駅は地域の顔であり、公共空間である。用事のない人も引き寄せる。そんな魅力が無用とは思えない。
▼当地自然大为不满。我觉得很有道理。尽管旅客人数比不了市中心,可车站是地区的脸面,又是一个公共空间,也可以吸引一些不乘车的闲散人等。我不认为这样的魅力没有必要。
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