親が子供をしつけるときに、いちばん頭を悩ますのが、「友達を持っているから」と言う子供の抗弁である。たとえば、親が「中学生が携帯電話を持つのは贅沢だ」とか、「まだ早い」とか言うと、子供は「友達はみな持っている」と言う。そう言われると、親は何も言えなくなってしまう。こうして「我が家の決まり」や「我が家の価値観」が崩されていく。このごろでは、①「他人(ひと)は他人(ひと)、うちはうち」と言える親が少なくなった。そして、「流行っている、新しいものほどよい」という価値観が幅を利かせている。
そういう風潮が強まり、「新しい流行」が若者の最大の価値基準になっている限り、親の権威はなくなり、家庭内秩序も生活規律も守られなくなる。「若者文化」への迎合は家庭を破壊させる方向に働く。この風潮の背後には、大量消費を煽る現代資本主義の本質が大きく影響している。大量消費によって成り立つ現代企業は、新しい物を次々に売り出し、さまざまなコマーシャルによって消費を煽るから、人々は新しい流行を追って( ② )する。古いものには価値がないと思いこまされるのである。
(内田樹「街場の現代思想」より)
コマーシャル:宣伝文句。商業放送で番組の合間に行う広告。CM。
1、( ② )に入る適当な文はどれか。
1 五里霧中
2 右往左往
3 疑心暗鬼
4 支離滅裂2、①「「他人(ひと)は他人(ひと)、うちはうち」と言える親が少なくなった。」とあるが、どうしてそうなったのか。
1 若者中心の世の中になっているから。
2 日本人は大勢に迎合する傾向があるから。
3 現代資本主義の宣伝によって「新しいものほどよい」と思わされているから。
4 戦後、個人主義が主流となり、親の権威が崩壊したから。
正确答案: 3 現代資本主義の宣伝によって「新しいものほどよい」と思わされているから。
父母教育孩子时最头疼的是碰到孩子辩解说“因为朋友也有嘛”。举个例子,父母说“中学生就有手机太奢侈了”或者“还是太早了”孩子就会说“朋友们都有了呢”。被抢白后,父母们就什么也说不出了吧。于是“我们家的规矩”呀“我们家的价值观”随之崩解。这种时候能说“别人是别人,我们是我们”的父母就很少了。
那样风气强盛,只要“新的流行”成为年轻人最大的价值标准,父母就没权威,也都无法遵守家庭内部的秩序或者生活规律。对于“年轻文化”的迎合是朝着破坏家庭的方向前进的。这种风气的背后,由鼓吹大量消费的现代资本主义的本质深深影响着。根据大量消费创立的现代企业不断推出新玩物,又有各种各样的广告煽动消费,人们为着新新的流行疲于奔走。就自然认为旧的即是没有价值的东西了。
幅を利かせる:发威
五里霧中(ごりむちゅう):迷失方向
現在の状態がわからず、見通しや方針の全く立たないこと。
右往左往(うおうさおう):东奔西走;别处乱跑
どうしていいかわからず混乱した状態。
疑心暗鬼(ぎしんあんき):疑神疑鬼
なんでもないことまでも疑わしく恐ろしく感ずること。
支離滅裂(しりめつれつ):支离破碎
統一もなくばらばらに乱れて、筋道が立たないさま。
第二段落の「この風潮の背後には...」以降に理由が述べられている。
四字熟語の問題。
以上就是日语能力日语能力考N2读解练674的相关内容,阅读没有更好的办法,基本知识掌握牢固的前提下要多做练习,把握做题规律,祝各考生取得一个好成绩。
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