「難しい?」--日本人の特徴「婉曲」
日本人的特征“委婉”
前回は「KY」について述べたが、今回は日本人のもうひとつの特徴「婉曲」について話していこうと思う。「婉曲」とは、はっきりと意見を言わずに、間接的、或いは感情を抑制して相手に考え方を伝えることを意味する言葉だ。
上一篇文章中提到了“KY”,这次我想谈谈日本人的另一个特征——“委婉”。“委婉”一词意为不直接表达意见,而是间接地、或者有保留地向对方表达己方想法。
わたしは入学してきたばかりの新入生たちに、「難しい=無理だ」と教えている。もしそのように教えないと、あとで面倒なことになるかもしれないと思っているからだ。たとえば、日本人は何か提案を受けた場合、よく「難しいですね」という風に相手に応答することがある。しかし、もしこの「難しい」の本当の意味を知らなければ、その人は、きっと「どのようにこの難点を克服すればよいのだろうか」と考えてしまうだろう。しかし、はっきり言ってそれは無駄なこと。なぜなら、日本人は「難しい」という言葉を使って、婉曲に断っているからだ。難点を克服する可能性はゼロなのだ。
我在教授刚入学的日语专业新生时,一直告诉他们“比较难=不可能”。这是因为,我认为如果不这样教,将来就会比较麻烦。比如说,日本人接到某个提案时经常会用“比较难啊”这样的方式回应对方。如果对方不知道“比较难”的真正含义,那么他一定会考虑通过什么手段来克服这个困难。然而,明白地说,这是无用功。这是因为,日本人是在用“比较难”这个词来表达婉拒的意思,因此克服难点的可能性为零。
現在、わたしは「日本語講演マラソン」を実施していて、中国全土555大学での講演をすべて無償で行うことを決めている。しかし、そうなると莫大な費用がかかり、企業からの協賛を得なければ講演活動を続けることができない。
目前,我正在实施一个叫做“日语演讲马拉松”的项目,将在中国国内555所大学进行无偿演讲。然而,这需要高额的费用,如果不能获得企业赞助,演讲活动就无以为继。
そこで、企業の方には「協賛していただくのは難しいでしょうか」とたずねることにしている。「難しいですね」という答えをいただいたときには、「そこを何とか!」とは言わない。「そうですか、お話を聞いてくださりありがとうございました」と言ってすぐに引き下がる。なぜなら、相手の意味するところがわかるからだ。
因此,我会向企业咨询:“要求赞助是否比较难?”如果对方说:“确实比较难啊……”那么我就不会再继续要求对方想办法。我会赶紧说:“是吗,那么谢谢您拨冗跟我见面。”然后离开。这是因为,我听懂了对方的意思。
この意味がわかると話は早い。先日、教え子のひとりがEメールで「笈川先生、作文コンクールに出す作文をなおしていただけませんか?」と言ってきた。たまたまそのコンクールの審査員になるよう依頼されていたため、「審査員をつとめるので、この作文をなおすのは難しいですね」と返答した。すると、「あっ、そうでしたか。わかりました!」とすぐに引き下がってくれた。
如果明白“比较难”的意思,那么说起话来就省事儿多了。前几天,我的一个学生给我发邮件说:“笈川老师,我要参加作文比赛,您能帮我修改一下文章吗?”当时,正好该大赛组委会邀请我出任审查员,因此我回信称:“因为我要担任审查员,所以修改作文是比较难的事情。”然后,学生立马就说:“啊,这样啊。我明白了!”事情就解决了。
もし、この意味するところがわからなければ、おそらく「どうすれば難しくなくなるのでしょうか。その方法を教えてくださいませんか?」といつまでも食い下がらず、互いに困るような結果になってしまったことだろう。
如果这名学生不明白“比较难”的意思,大概不会轻易罢休,还要说出“怎样才能不难呢?老师能教我这个方法吗?”这样的话。这样一来,最终结局就是两个人都比较苦恼。
最近、中国人を採用する日本企業が増えてきている。大学四年間、みっちり日本語を学んできた学生とはいえ、新入社員研修の際に日本人の特徴をしっかりと復習する必要があるように思う。
最近,雇佣中国人的日本企业越来越多。虽然学生们在大学四年期间认真地学习了日语,但我认为新进员工有必要在培训期间好好复习一下日本人的特征。
また、日本人も外国人を相手にする仕事が今後増えてくることを考えれば、日本人同士でないとわからない「あうんの呼吸」に頼るのではなく、はっきり「ノー」と言える勇気も必要なのではないだろうか。
此外,考虑到今后日本人以外国人为对象的工作越来越多,我认为日本人不应再倚赖只有日本人才懂的“心有灵犀”,而需要明确说“No”的勇气。
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