問題10 次の(1)から(5)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1、2、3、4から一つ選びなさい。
論理的に書かれている文章を読んでいくときには、書かれた文章を自分が理解できたかどうかということにとどまらず、書かれている主張や根拠(注1)が本当に妥当だろうか、論理的に筋が通っている(注2)だろうか、別の考え方はないだろうかと考えて読むことが、とても大切です。こうして読むことによって、書かれている内容についての理解を深め、見方を広げることができます。これは批判的読みとよばれるものです。 (秋田喜代美『読む心•書く心――文章の心理学入門』による)
(注1)根拠:ある考えのもとになるもの
(注2)筋が通っている:矛盾がない
55. こうして読むとは、どのように読むことか。
1) 別の主張や意見が述べられていないか探しながら読むこと
2) 内容の論理性や妥当性などを考えながら読むこと
3) 理解を深めたり、見方を広げるように読むこと
4) 理解が妥当かどうか確認しながら読むこと
以下は、ある市役所のホームページに掲載されたお知らせである。
56. このお知らせで最も伝えたいことは何か。
1) 水質調査方法を学び、周辺の川の汚染を調べてほしい
2) 水質調査を見学し、市役所の活動への理解を深めてほしい
3) 水質調査に参加し、身近な環境についてもっと知ってほしい
4) 水質調査結果について、ホームページで公開するので見てほしい
以下は、ある会社の社内文書である。
57. この文書を書いた、一番の目的は何か。
1) 資料室の適切な利用を求める。
2) 資料室のいっそうの利用を求める。
3) 資料室の利用時間の厳守を求める。
4) 資料室の利用法について意見を求める。
本来、異なる種類の光源(たとえば太陽光と蛍光灯)のもとでは、同じチゴでも異なる色の見え方をするはずです。ところが、私たちはふだん生活している中で、つまり太陽の光のもとで見たとき、チゴがどんな色をしているのかを知っています。そのため、光源の色や明るさが太陽の色とは変わっても、その変化した照明のもとで見るチゴの色を、すでに知っているチゴの色に近づけて知覚(注)してしまう、といったことが起こります。これを色の恒常性といいますが、意識することなく行われている、視覚のみごとな仕組みのひとつです。
(近江源太郎監修『色の名前』による)
(注)知覚する:感じ取る
58. すでに知っているチゴの色とあるが、ここではどのような色か。
1) 異なる照明のもとで見た色
2) 太陽や蛍光灯のもとで見た色
3) 蛍光灯のもとで見た色
4) 太陽のもとで見た色
他人にわかるようにおしえることは、実は大変むずかしい。自分がよくわかっていないと相手にわからせることはできないからだ。「何かを学ぶもっともよい方法は、それをおしえてみることだ」。こういった人がいるが、まさに至言(注)だろう。とすれば、一見理解したようでいて実はまだあいまいさがのこっているーーこんなときには、他人におしえようとすることにより、逆に、自分の知識の不完全さに気づかせ、よく自分で考えなおしてみることを動機づけることになるだろう。これは、知識を安定したものにするのに役立つ。
(波多野誼余夫•稲垣佳世子『知的好奇心』による)
(注)至言だろう:ここでは、その通りだろう
59. この文章で筆者の言いたいことは何か。
1) 他人におしえてもらうことで、学ぶ動機が高まる。
2) 他人におしえてもらうことは、効果的な学びにつながる。
3) 他人におしえることで、おしえるむずかしさを学ぶ。
4) 他人におしえることは、自分自身の学びにつながる。
答案:5 3 1 4 4
以上内容就是2012年12月 日语能力考试二级真题读解部分相关内容,更多精彩真题请继续关注前程百利日语考试频道!
您还有可能关注: