中国の古典は「アリの穴から堤も崩れる」と教える。英語では「小さな水漏れ穴が巨船を沈める」と説くらしい。金科玉条に見えた原則も同じく、一つの例外から滅ぶ
中国的一则典故告诫我们“堤溃蚁穴”,相当于英语“漏水小洞沉巨轮”的说法。貌似金科玉律的原则也是如此,可能亡于一个例外。
▼戦闘機のF35が武器輸出三原則の例外となった。敵レーダーが捉えにくい新鋭機は、日本企業を含む国際分業で生産され、第三国への移転は米国に任される。周辺国と緊張関係にあるイスラエルに日本製部品が渡り、戦争を支えることもあろう
▼F35战斗机成为武器出口三原则的一个例外。这一敌方雷达难以捕捉的新锐机种将采用包括日本在内的国际分工形式生产,向第三国出售将由美国掌管。这样一来,有可能日本生产的零部件被送往与周边国家关系紧张的以色列并支持那里的战争。
▼三原則を緩め、安保で近しい国との共同開発を認めたのは野田内閣だ。安倍内閣は、国際紛争を助長しないという輸出の前提を取り払った。民主と自民の骨抜きリレーに、防衛産業は喜びを隠さない
▼放松三原则的限制,与在安保方面关系紧密的国家共同开发,承认这一举措的是野田内阁。安倍内阁则更进一步,排出了不得助长国际纷争这一出口前提条件。面对民主和自民上演的这出剔除核心内容的接力赛,防卫产业当然是难掩其喜悦之情啰。
▼安倍首相は憲法を変えて、自衛隊を国防軍にするという。次は集団的自衛権、ついでに非核三原則もという勢いだ。誇るべき平和国家のブランドが色あせていく。このまま「普通に戦争ができる国」まで落ちてしまうのか
▼听说安倍首相决心要修改宪法,并将自卫队改编成国防军。大有再下一步使行使集团自卫权成为可能,并且随便也改写一下非核三原则的势头。引以为豪的和平国家标牌正在逐渐褪色,真不知道这么走下去的话,会不会沦落成一个“可以在一般情况下进行战争的国家”。
▼なるほど、大戦の反省から生まれた憲法は普通ではない。だが先進的な理想主義は、世界が追いつくべき「良き例外」である。「米国に押しつけられた」憲法とそれに基づく国是を、「米国と共に責任を果たすため」に改める……一人二役の米国も忙しい
▼的确,出于对那场大战的反省而产生的宪法并不一般。但是,先进的理想主义是世界理应追随的一个“良好例外”。一部“在美国的强压下制定的”宪法和基于此宪法的国家方针却“为了与美国共同履行责任”而更改……,看来一人演两角色的美国也着实够忙的。
▼国際常識が通じない中国が台頭し、核は拡散、テロも絶えない。だからといって、日本までが兵器の競争に手を染めることはない。現実に合わせて理想を傷めては、人類の進歩はおぼつかない。がんこ一徹の平和国家が、一つぐらいあってもいい。
▼不通国际常识的中国之崛起、核扩散,外加恐怖组织也不断骚扰。可这并不见得就是连日本也要染手武器竞争的理由。倘若因为迎合了现实而伤害了理想,那么人类的进步便无从谈起。顽固到底的和平国家,即使有那么一个也并非坏事。
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