もう立冬は過ぎたけれど、中国の古い詩をひとつ思い浮かべた。〈秋風(しゅうふう) 蕭蕭(しょうしょう)として 人を愁殺(しゅうさつ)す〉と始まる。秋の風がひゅーひゅー吹いて、人を愁いに沈ませる、と。そのあと〈座中の何人(なにびと)か 誰(たれ)か憂いを懐(いだ)かざる〉などと続いていく
虽然已经过了立冬,但仍有一首中国古诗在脑海里浮现。它是以<秋风萧萧愁杀人>开头的,意思是秋风呼呼地吹来,使人沉浸在忧愁之中。此后还有<座中何人谁不怀忧?>的接续。
▼この秋風を「解散風」に置き換えると、民主党議員の胸の内に思いがいたる。政界はここにきて、いよいよ風が吹きだした。だが、野田内閣の支持率は本紙調査で2割に届かない。加えて党が再分裂含みときては、誰か憂いを懐かざる、となろう
▼如果将此秋风置换成“解散风”的话,定能使民主党议员在胸中产生几多感想。政界走到今天,这风是要刮起来了。然而,据本报调查的结果表明,野田内阁的支持率还不到2成。倘若再加上包括党内再分裂的迹象,还有谁能不怀忧愁呢?
▼片や、解散を引き出したい自民党は「北風」から「太陽」に転じた。審議拒否といった強硬策ではなく、赤字国債法案などに協力して環境を整える。風で吹き飛ばすより、温めて上着を脱がせようという策が、じわりと効いてきたようだ
▼而另一方面,希望鼓动解散的自民党却从“北风”转变成了“太阳”的姿态。他们不再采取拒绝审议的强硬对策,而是表示出对发行赤字国债法案通力合作的态度,以期整顿政治环境。看来,相比刮风,采用升高温度让对手脱下外套的策略似乎更要奏效得多。
▼夏以来このかた、「近いうちに解散」の「近いうち」をめぐって不毛な反目を見せられてきた。内外順風の時ではない。民意を問う仕切り直しがずるずる延びては、国の舵(かじ)取りもままならない
▼从盛夏以来,围绕着“近期解散”的“近期”,一场毫无结果的反目敌视持续至今。当前,国内国外均不是顺风顺水的时期。拖拖拉拉不断地纠缠于征求民意,反而闹得国政的把握不能尽如人意。
▼今の政治を、戦前の2大政党時代になぞらえる人が多い。民政党と政友会は党利党略の争いを繰り返した。首相はころころ代わり、閉塞(へいそく)感から民心は政党を離れ、軍部が政治を牛耳ってしまう
▼有不少人将当前的政治比作战前2大政党的时代。当时,民政党和政友会为了政党利益和政党策略不断争斗,接二连三地更换首相。因为闭塞感民心远离了政党,于是军部便执掌起了政治之牛耳。
▼決められない政治は苛立(いらだ)ちをもたらす。だが、威勢よく決めればいいものでもない。よく決めて、ほどよく立ち止まる。そんな熟思の政党がいい。気を取り直し、あらためてポケットの一票を研ぎ澄ます、この歳末になりそうだ。
▼优柔寡断的政治造成了焦躁不安,当然,满怀激情地拍板定夺也不一定就好。果断决定,贯彻到底,这样具有深思熟虑的政党就行。调整好心态,擦亮眼睛重新考虑口袋中的一票该投给谁。今年的岁末估计要被如此氛围所笼罩了。
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