旅行に出かける理由はいろいろありますが、一番の喜びは、旅先での解放感ではないでしょうか。この解放感は、自分を知っている人が誰もいないという心理に起因します。つまり、自分が恥を書いたり、失敗したり、或いは、破廉恥(注1)なことをしても、そのことで後々困ることは起こらないと思うからです。
旅先にいる私は、家庭や職場の私ではなくて、どこの誰だか分からないような匿名(注2)性を持った、一人の人間なのです。
このように、自分を見つめることを忘れ、他人から批判される懸念(注3)も薄れ、恥とか罪とかによる自己規制も弱まり、いつもならしないような行動をとることを、没個性化現象と言います。こうした没個性化は、大勢の見知らぬ人々の中にいるときや群衆の中にいる時、自分が誰だか人に分からないような時に現れます。
(渋谷昌三『心理おもしろ実験ノート』による)
(注1)破廉恥なこと:道徳的にしてはならないこと
(注2)匿名:名前を隠すこと
(注3)懸念:心配
[問い] 「没個性化現象」は、どんな時に生じるか。
1 解放感が失われた時
2 自己規制が強まった時
3 匿名性が保たれている時
4 批判される懸念が生じた時 答案 3
译文: 出门旅行的原因有很多,但是最高兴的,不正是在旅行中的解放的感觉吗?这种解放感,是从没有认识自己的人这种心理中产生的。也就是说,就算做了自己感到羞愧、失败的、或者是没有道德的事情,那之后是不会对自己产生麻烦的事情。 旅行中的我,不再是在家庭或是在职场上的我,而是拥有在什么地方的谁也不知道的匿名性,一个人的世界。像这样,不过份关注自己,淡薄别人对自己的指指点点,因羞耻和过错造成的对自己的自我约束力也减弱,这种采取不同于往常行动的现象称为无个性化现象。在很多不认识的人中或在一大群人中,自己是谁?不为人所知的时候无个性化现象便出现了。
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