①自分のまわりの世界を見る技術をもう一度身につけるのは、いたって簡単である。そうした技術を身につけるためには練習が必要であり、また、いくつか悪い習慣をやめる必要があるが。そして「もう一度身につける」というこの表現は、正しい表現であると思う。たいていの人は、大人になってからよりも子どもの時のほうがはるかに、多くの物事を注意深く見ていたのだから。子どもの一日は未知と驚きに満ちている。探検をしたい、冒険をしたいという願望があるために、私たちの誰もが、自分の周りの世界を意識する生来の能力を持っていた。しかし大人になったいま、私たちは、新しい考えや新しい状況に刺激を受けにくくなっている。自分の周りにある物事の驚異が目に入らなくなっているのだ。
私たちの②感覚を目覚めさせる第一歩は、子どもの時に持っていた観察の能力を再発見することである。そうするためには、自分がこれから何を見、何を感じようとしているのかを、それが実際に起こる前に予想するのをやめる必要がある。そうした予想は、私たちの感じる能力を妨げるのだ。
一例をあげると、ある肌寒い夜、私は何人かの学生をつれて山にハイキングに行った。私は彼らに、これから山の小川を渡らなければならないと言った。彼らは、さぞ冷たいだろうと不満を言い始めた。私たちは小川にたどり着き、学生たちはいやいやながらも勢いよく足を踏み入れた。私か温泉に入らせたことに彼らが気づいた時、学生たちはほとんど膝まで小川に浸かっていた。あとで学生たちはみな、③最初は冷たい水を感じたと言った。
私たちはまた、より多くのものを見るために役立つ「しるし」に気づく必要があるかつて私はハイキングに出かけて、ストーキング・ウルフという名前のインディアンの友人から6メートルほど離れて歩いていた。私たちが大きな松の木の下を通った時、ストーキング・ウルフが振り向いて、「そいつの邪魔をしないように」と言った。驚いて、私はそこらじゅうを見回した。私が見落としていたシカかキツネか、それとも何か他の動物がいるのか。最後に私か木の枝をのぞきこむと、私だちから3メートルと離れていないところに美しいフクロウの姿が見えた。ストーキング・ウルフには上を見なくてもそこにフクロウがいることが分かっていたので、私はびっくりした。どうしてそこにフクロウがいるのが分かったのかとたずねると、「ハツカネズミに聞きなさい」と彼は答えた。足元に目を向けることで、恐ろしい敵であるフクロウから逃げたハツカネズミの足跡が、彼には見えていたのだ。
今度散歩をする時は、どこであろうと、しっかり目をあけていなさい。あらゆる光景・音・感覚を意識しなさい。これまで気づかなかった多くのﾐ美しく興味深いものに驚くことだろう。
①自分のまわりの世界を見る技術をもう一度身につけるための方法として、本文の内容と合わないものはどれか。
1 どこであろうとあらゆる光景・音・感覚を意識する。
2 今までに身につけてきた悪い習慣をやめる。
3 新しい考えや新しい状況に刺激を受けにくくする練習をする。
4 これから見たり感じたりすることについて、予想するのをやめる。
答案：选3
解析：虽然在第一段的寿面部分说到「新しい考えや新しい状況に刺激を受けにくくなっている」，但是没有说明要进行不轻易接受刺激的训练，因此选项3是正确答案。
②感覚を目覚めさせる方法として最も適切なものはどれか。
1 子供のときから持っていた悪い習憤を一つ一つ直してみる。
2 自分がこれから何を見たり感じようとしているのか、予想してみる。
3 肌寒い夜、山の小川に冷たいだろうと思いながら入ってみる。
4 自分の周りの世界を意識的に注意深く観察してみる。
解释：选4
解析：唤醒感觉的第一步是「子供の時に持っていた観察の能力を再発見することである」，并且结论部分提及「どこであろうと、しっかり目をあけていなさい。あらゆる光景・音・感覚を意識しなさい」，因此可以推测选项4是正确答案。选项2和3中提到的事先在头脑中预测，是作者警告的内容。
以上就是日语能力日语能力考N2读解练习381的相关内容，阅读没有更好的办法，基本知识掌握牢固的前提下要多做练习，把握做题规律，祝各考生取得一个好成绩。
